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早期経営改善計画策定支援事業

銀行に返済条件変更等の金融支援をしてもらうほど深刻な経営状態ではないけども、売上が伸びない、資金繰りに不安がある、赤字から黒字に転換できない等の悩みを抱えた経営者は多いことでしょう。

これ以上悪化しないよう、早めに経営改善をしていきたいが、どうしていいか分からない、そんな経営者を支援するのがこの早期経営改善計画策定支援事業です。

早期経営改善計画策定支援事業とは

経営に「なんとなくの不安」を感じていませんか?

「返済をストップするまでは必要ない。でも、このところ資金繰りが不安定」「原因は分からないが、徐々に売上が落ちてきた」「銀行の対応が慎重になってきた」など――。

まだ深刻な経営危機(返済猶予が必要な状態など)には至っていないものの、そんな“早い段階”で、資金繰り管理や採算管理などの経営改善に取り組むために用意されている制度が、早期経営改善計画策定支援事業です。

資金繰りの管理や採算管理に課題を抱える中小企業・小規模事業者のための、いわば「経営の健康診断のような制度です。

認定支援機関(国が認定する専門家、当社もそうです)の支援を受けて経営改善計画を策定することで、現状の課題を浮き彫りにし、将来に向けた具体的なアクションプランを作成します。最大の特長は、専門家へ支払う費用の3分の2(上限あり)を国が補助してくれる点にあります。

制度の目的

この制度は、銀行への金融支援を目的とはせず、早期から自己の経営を見直すための資金実績・計画表やビジネスモデル俯瞰図等の基本的な計画表を作成し、取引銀行に提出をします。そして、提出した計画に沿った行動をしていくことで自社の経営を改善していきます。

計画を作って終わりではなく、計画策定後も進捗・取組状況を確認し、必要に応じて対応策を検討し、銀行への報告までを見据えた伴走が制度として組み込まれています。

この制度の目的はこの2つにあります。

客観的に自社の経営状況を把握すること

「売上が伸び悩んでいる」「赤字が続いている」「資金繰りが不安定で困っている」等の悩みを持つ中小企業が、認定支援機関の支援を受けつつ計画書を作成、その後のモニタリングもサポートしてもらえます。早期に経営課題が発見でき、経営悪化が深刻な状態になる前に改善をしていくことが可能です。

②銀行との関係づくり(情報共有の土台づくり)

経営改善計画を策定し、取引銀行(メインか準メイン)に提出することで、自己の経営を見直すとともに適切な情報開示を進めることができます。また、取引銀行に継続的な支援を促す狙いもあります。

計画書を作って銀行に提出、その後も計画の進捗を報告し、情報開示することで、銀行も融資をしやすくなる効果があります。

策定する計画内容

認定経営革新等支援機関(認定支援機関)の支援を受けながら、たとえば次のような内容を整理して、計画としてまとめていきます。

・資金繰表(実績・計画):過去を振り返り、将来の資金の動きを見える化

・ビジネスモデル俯瞰図:収益の仕組み・商流を「事実ベースで」整理

・アクションプラン:課題を行動計画に落とし込み、実行へつなげる

利用の流れ

利用イメージは次のようになります。

これを見るとやや面倒なようにみえますが、手続きの多くは認定支援機関が対応してくれます。

中小企業がこの制度を利用するメリット

この事業は単なる書類作成ではありません。利用することで、貴社の経営基盤はより強固なものになります。

専門家の支援を受けながら経営改善計画書の作成ができる

計画づくりは「書類作成」ではなく、経営の見立てを固める作業です。

資金繰り、採算、商流、行動計画を、認定支援機関と一緒に言語化・数値化することで、経営者の頭の中にある感覚が整理され、打ち手の優先順位が明確になります。

 日々の業務に追われる中で、自社だけで精緻な計画書を作るのは容易ではありません。経験豊富な専門家が伴走することで、実効性の高い「勝てる計画」を策定できます。

 

経営悪化の原因を把握し、具体的な対応策がわかる

売上減少や利益率低下、資金繰りのブレは、原因が一つとは限りません。

制度で求められる資金繰り表(実績・計画)やビジネスモデル俯瞰図の作成を通じて、「なぜかお金が残らない」「売上が下がっている理由がはっきりしない」。そんな漠然とした不安をデータで可視化します。原因を特定することで、次に打つべき一手が明確になります。

 

早期に経営課題を解決できるので、これからの経営にプラス

病気と同じで、経営も「早期発見・早期治療」が肝心です。手遅れになる前に対策を講じることで、事業の継続性を高め、V字回復の可能性を大きく広げることができます。

深刻化してからの改善は、選択肢が狭まりがちです。

一方で本制度は、金融支援(条件変更等)が必要となる前提ではなく、早期に経営改善を促すことを目的としています。早い段階での対策は、その後の成長投資や体制整備にもつながります。

 

銀行との関係が良好になり、資金調達がスムーズに

銀行との関係づくりは決算書や「交渉力」だけでなく、情報の出し方も重要です。

本制度では、計画を策定し、必要に応じて進捗・取組状況を確認し、銀行等へ報告していく流れが示されています。結果として、銀行にとっても状況が把握しやすくなり、対話の質が上がります。

 客観的な計画書を作成し、その後の進捗(モニタリング)を報告することで、銀行からの信頼度は飛躍的に高まります。「管理能力が高い会社」と評価されることで、将来的な資金調達もスムーズになります。

 

国が費用の3分の2を補助してくれるため、低コストで受診可能

最大の特徴は、認定支援機関に支払う費用の2/3が補助される点です。

中小企業庁の公表では、通常枠で次のように上限が整理されています。

  • 計画策定支援費用:2/3(上限15万円)
  • 伴走支援(期中):2/3(上限5万円)(希望に応じて)
  • 伴走支援(決算期):2/3(上限5万円)

合計としては、早期経営改善計画策定支援に要する費用について、協議会が3分の2(上限25万円)を負担する旨が示されています。

「専門家に頼みたいが費用が心配」という段階でも、制度を使えば着手しやすくなります。

通常、外部コンサルタントへの依頼は高額になりがちですが、少ない自己負担で、質の高い経営コンサルティングを受けることが可能です。

経営改善に関心のある経営者様を全力でご支援します

経営の悩みは、一人で抱え込むほど解決が難しくなります。 当社は、国の認定を受けた「認定経営革新等支援機関」として、これまで数多くの企業の経営改善に携わってきました。

当社は単に計画書を作るだけではありません。「銀行から『ぜひ支援したい』と言われる会社になること」 を目指し、現場の状況に即した、地に足の着いたアドバイスを徹底しております。

「うちの会社でも使えるの?」「まずは今の状況を聞いてほしい」といった些細なご相談でも構いません。まずは一度、無料相談でお話をお聞かせください。

 

2026年2月14日更新

2017年6月3日

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瀬野 正博

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著書紹介

『決算書の違和感からはじめる「経営分析」』(日本実業出版社)