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ノンバンクとは、銀行や政府系金融機関以外で融資を取り扱う金融会社をいいます。ノンバンクは銀行よりもネガティブなイメージを持たれる方、利用することに不安を持たれる方もいるでしょう。
そこでノンバンク利用のメリットとデメリット、そして注意点についてご説明します。
銀行から融資を受けたい場合、いろいろな書類を要求されるイメージがあるかと思います。しかし、ノンバンクの融資においては、それほど多くの書類は要求されません。基本的には決算書、登記簿謄本、経営者の身分証明書があれば申し込みは可能です。
例えば銀行が求める書類としては次のとおりです。
その他にも、資金使途や業績によって銀行が追加書類を求めてくることがあります。例えば、業績悪化が続いているなら経営改善計画書などです。
銀行から融資を受けられなかった企業が、やむを得ずノンバンクを利用するケースが多いため、業績は芳しくなくリスクの高い申し込みが増えます。
審査基準が低い分だけ回収不能リスクが上昇しますから、ノンバンクはそれをカバーするため金利を高く設定しなければなりません。それにノンバンク自体が銀行から資金を調達しているため、銀行よりも金利水準を高く設定する必要があります。
銀行の貸出金利は高くてもおよそ3%台ではないかと思います。しかし、ノンバンクでしたら不動産担保があれば1桁台もありますが、無担保なら10%以上の金利も珍しくありません。
したがって、返済期間が長い、あるいは収益力が低い場合、支払う利息が負担となり利益を生みにくい体質になる可能性があります。
例えば、営業活動の結果、新しい仕事を受注できたとします。材料仕入先や外注先への支払が売上の入金よりも先行するため銀行に融資を申し込んだが、リスケジュール等を理由に否決されたので、支払いから入金まで数か月間のつなぎ資金としてノンバンクを利用するようなケースでしたら、利用を検討してもいいでしょう。
銀行は企業への融資に積極的です。決算内容だけでなく企業の事業内容や将来性を評価して融資実行することも増えてきました。しかし、それでも審査が通らず融資が受けられないこともあります。
前向きな資金使途、売上先は信用力があり、売掛金は数か月後には回収確実、短期間で返済が可能なら、多少高金利でもノンバンクの利用価値はあります。
しかし、次のようなケースでは利用を避けるまたは慎重にするべきです。
■銀行への返済分を借りる
「今は融資してくれなくても、いつかしてくれるかもしれない。だから銀行にリスケジュールを依頼したくない。ノンバンクから借りて返済を継続しよう」と考える経営者がいます。銀行への返済分をノンバンクから借りることは、利息負担が増大し利益を減少させますから、かえって資金繰りが悪化することになります。
そのような企業は、すでに銀行からの資金調達は困難になっており、その努力は無駄になる可能性が極めて高いです。銀行担当者の支援姿勢をよく確認して、融資が期待できないのならリスケジュールで返済を一時的にストップしましょう。
■赤字穴埋めのために借りる
ノンバンクを利用したい理由としては、これが一番多いのではないでしょうか。ノンバンクから資金調達できれば確かに一時的に資金繰りは改善されます。しかし、すでに銀行は新規融資に応じてくれない経営状態であり、加えて利息支払いと元金返済が負担となってしまえば、より経営は悪化していくことになります。
銀行からの資金調達が困難なら、リスケジュールや他の支出を抑え、さらには抜本的な経営改善が必要です。
銀行から資金調達ができないのは、自社の経営に大きな問題があるということです。低金利で資金調達できない信用力のない企業と判断されています。
ノンバンクの一時的な利用は問題ありませんが、依存するようであれば自社の経営を見直す必要があります。
銀行の対応が厳しくなってきた、ノンバンクの利用を考え始めた、そうなってきたら直ちに資金繰りや経営の改善を実行しなければなりません。
すでにノンバンクを利用しており、返済が負担となっているのなら、なおさら直ちに行動を起こす必要があります。 経営改善を実行し、利益を出せる企業にしていき、銀行からの支援が受けられる企業を目指しましょう。
当社では、返済が大きな負担になっている中小企業様の経営改善をお手伝いしています。
更新2025年12月8日
2018年4月5日
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