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資金繰り表

1、資金繰り表とは

資金繰り表は資金繰りを管理する経営上重要な書類です。そして、銀行との融資交渉においても不可欠です。

資金繰り表とは、企業の現金収入・支出を項目別に通常は月単位で記入したもので、収支の差額がどのようになっているか、また不足している場合は、どのように資金を調達し賄っているのかをまとめた表のことをいいます。

資金繰り表という名称からとても難しく感じますが、お金の出入りを把握するための表であり、個人でいう家計簿のようなものです。

資金繰り表は月単位での入出金を把握するのが一般的ですが、資金繰りが非常に厳しい企業では、1日単位での資金繰り表を作成したほうがいい場合もあります。

銀行員時代から今まで多くの中小企業とお付き合いをしてきましたが、資金繰り表を作成している中小企業は意外と少ないです。資金繰り表は試算表等と同様に、銀行に提出するため、そして自社の資金繰り管理のためにも作成しましょう。

2、資金繰り表のスタイル

資金繰り表には決まったスタイルというのはありません。本来の目的は自社の資金繰り管理ですから自分たちの使いやすい表でかまいませんが、一般的な資金繰り表は以下のようなものになります。こちらは日本政策金融公庫がホームページで公開している資金繰り表です。

資金繰り表ひながた628確定版.jpg

自社で使いやすい資金繰り表を作ってもいいですし、インターネットで見つけたものを使ってもいいでしょう。最近は銀行のホームページで公開していることもあります。

基本的にはどれを使おうと自由ですが、もし銀行から指定された資金繰り表を使うよう指示された時はそれに従ってください。

先ほど申し上げたように、資金繰り表には決まったスタイルはありませんが、基本的には月単位で作成し、3か月程度の実績とその後6カ月程度の予想をセットにして作成するといいでしょう。

銀行も予想の部分は、少なくとも半年程度(できれば1年)先位までの資金繰りは把握したいと考えます。

1年程度は予想できるならもちろんそのほうがいいですし、逆に6か月がどうしても難しいということでしたら、少なくとも3か月程度は予想してください。

3、資金繰り表作成について

資金繰り表ひながた628確定版.jpg

実績については帳簿類から作成することができますし、会計ソフトを使っていれば資金繰り表作成機能が付いているかもしれません。

しかし、予想分の作成は苦手という方が多いかもしれません。

予想する場合、家賃、人件費、水道光熱費等の経費の支払いは、これまでの実績から予想がつくでしょう。また利息の支払いや借入金の返済も、銀行からもらう返済予定表で分かります。

一番困るのが、売上の入金予定ではないでしょうか。まずは今後の売上がいくら計上できるのかを予想する必要があります。

売上予想について、方法は各企業や業種によってさまざまですが、もし分からなければ今期と前期比での売上推移から予想しましょう。


現金商売であれば、予想した売上がそのまま入金予定額になるわけですが、売り上げても回収は○か月後という場合が多いでしょう。

仮に5月に1億円売り上げて、月末締め翌月払いであれば、6月に1億円が入金予定額で分かりやすいでしょうが、回収サイトが複数ある場合はそれに合わせて入金予定額を記入していきます。複数あって難しいなら、最も多い条件に合わせる、あるいは大手数社に合わせることで考えてもいいでしょう。

そして仕入については、例えば「月末締めの翌月末払い」というように、皆さんの会社でも支払サイトが決まっているはずですから、それを考慮して、仕入の支払い欄を埋めていきます。これは簡単でしょう。

では仕入はどのように予想すればいいのでしょうか。これは売上と連動していますから、過去の仕入率(仕入÷売上高)を参考にして、予想売上高から求めることができます。直近3年程度の仕入率を算出してみてください。ある程度の予想はつくはずです。

予想を作成したら、定期的に予想と実績に大きな差がないかを確認しましょう。もし差があればその原因を分析することで、今後の資金繰りの予定の精度を高めることになります。

予想と実績に差が出るかもしれません。予想してもしょうがないと言う人がいますが、いつ頃資金不足になるかをチェックするためのものですから出るのが当たり前です。差の原因を分析し改善していくことが大切です。

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