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試算表とは簡単にいえば、期中の決算書(貸借対照表や損益計算書)と考えればいいかと思います。
次の決算書が完成するまでの間、貸借対照表や損益計算書がどのようになっているのかを「月単位」や「ある一定期間」で試算した財務書類のことです。
試算表は自社の経営のために必要な書類です。今期の目標通りに推移しているか進捗状況の確認、過去と比較して利益率・原価率、各勘定科目に異常がないかをチェックすることができます。試算表の数字に今後の見通しを含めれば利益額や納税額が予想できますし、節税対策も実行しやすくなります。
経営管理に加え銀行融資にも重要な書類です。銀行に融資を申し込めば、決算から数か月もすれば必ず求められます。融資の相談をしなくても求められることがあります。
決算書は基本的に年一回しか作成しませんから、銀行としては決算後の業績がどのように推移しているかを知るために、最新の試算表は必要とされるのです。それは融資先の管理のためであり、追加融資の提案をする目的もあります。
試算表は期中の数字であることや、企業が融資を受けたいがために数字を調整するリスクもあるため、決算書よりも信頼性は低いといえます。しかし、融資審査をする際の重要な書類の一つです。
したがって、いつでも自社の経営状況を説明できるよう試算表を用意しておきましょう。
決算書ができあがったタイミングですぐに融資を申し込むのならいいのですが、それから数か月も経過していれば直近の数字はどうなっているか、銀行にとっては非常に気になるところです。そのため、最新の試算表を提出できるように経理体制を整える必要があります。
仮に今日が6月末だとしたら5月分が出せれば完璧です。4月分でも大丈夫です。しかし、3月から前の試算表しかできないとしたら問題です。
銀行から必要書類として試算表をしていているのに、それが提出できなければ審査は進みません。融資実行日は遅くなりますし、資金繰りにも影響を与えますから注意が必要です。
試算表は銀行融資を受けるためにだけ作成するのではありません。そもそも自社の経営をチェックするために必要な書類です。今期途中での売上高や利益額は計画通りか、もしそうでなければどこに問題があるのか、さらに試算表の実績と今後の見通しを加えることで予想利益や納税額を計算することもできます。
そのような試算表が作成されていない、または提出までに時間がかかるということは、いい加減な経営管理をしているのでは、あるいは、銀行に良く見られたいから数字をいじって提出しようとしているのではないかと銀行から疑われかねません。
企業それぞれの事情によって、迅速に提出することが難しい場合もあるでしょうが、試算表が早く完成できる経理体制にしましょう。
銀行から試算表提出を求められ、「銀行に提出するのだから間違いのないものにしなければ」と考えてしまうかもしれません。確かにいい加減なものではいけませんが、試算表ですから完璧でなくても大丈夫です。80%程度でもいいですから、早く提出することです。
勘定科目が多少間違っていてもかまいません。請求金額がまだ確定していない、請求書がまだ届いていない、そんな場合は概算で計上し、念のため担当者にはその旨を伝えておけばいいです。スピード重視でいきましょう。
銀行が融資先企業に試算表の提出を求める理由は、先ほども申し上げましたように期中の業績確認をするためです。次のようなところをチェックします。
前期の決算以降の今期業績はどのようになっているか
試算表を入手すると、黒字なのか赤字なのか、売上推移はどうか等を見ます。そして前期やそれ以前の決算書と比較して、最近の傾向(過去と比較して、売上高や利益率が減少傾向ではないか、借入金や預金の水準等)はどうなっているかを確認します。
各勘定科目の変化
前期の決算書と比較して、大きな変化がないかを確認します。例えば、損益計算書部分であれば、特定の経費が増加傾向にないか、貸借対照表部分であれば、借入金や固定資産が増減していないか等を確認します。
提出するタイミングによっては、試算表の内容が悪い場合もあるでしょうが、現状をどのように改善していく考えかを銀行に説明できることが大切です。
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2023/1/26
ブログを更新しました「試算表は毎月の利益を正確に表示させよう」
※このホームページでは、中小企業が融資を受ける金融機関を原則「銀行」と表現しておりますが、信用金庫や信用組合に読み替えて頂いてかまいません。