資金繰りや経営の改善、経理に強い銀行融資コンサルタント会社。銀行融資取引、資金調達、経理業務、資金繰り・経営改善でお困りの中小企業を応援します。
自分の会社がどれくらいまで借りられるか、ということは多くの経営者が気にするところだと思います。
よく使われる一つの基準として借入金月商倍率というものがあります。
長期借入金と短期借入金及び割引手形の合計額を月平均の売上高で割ったものをいいます。業種によって基準は大きく異なってきますが、大まかに言って3ヶ月以下(製造業だと6ヶ月)がとりあえずの基準となります。6ヶ月を超えてくると融資を受けるのも返済していくのも難しくなります。これは私のいた銀行での基準です。他の金融機関やコンサルタントによって基準は少し異なるかも知れません。
また、決算書の損益計算書に記載されている税引後当期利益と減価償却費の合計額で1年間の長期借入金の元金返済額をまかなうことができるかと言うのも大切な基準です。短期運転資金については最後で説明します。
それ以外にも借入金が負債と資本を合計した総資本の何%を占めるかという借入依存度も大切な基準です。一応50%以下がひとつの目安です。
それ以外にもいくつかありますが省略します。
これらの基準はあくまでも目安です。私が銀行員のとき、税引後利益と減価償却費の合計が年間返済額より下回っている会社がかなりありました。信用保証協会の担当者から話しを聞く機会があったときも、これらの基準を忠実に守っていたら保証するところが激減して、潰れる中小企業が大幅に増加するはずだと言っていました。お客様の資金調達をお手伝いしていると、今もあまり変わっていないという感じですね。
それ以外の評価基準によって借入限度額は大きく変わってきます。社長の経営能力、担保・保証人等。
弊社には、年間売上とほぼ同額の借入があるお客様もいますし。
短期運転資金は支払いと回収の時間的差を埋めたり、正常な在庫を確保するための資金で、事業を続けている限り必要となる資金です。手形割引や手形貸付により資金調達をします。3ヶ月とか長くても1年の短期での借入で、返済原資は売上金の回収となります。しかし事業を続けていく限り必要となる資金ですから、手形貸付の場合は特に業況が悪化していなければ、一度一括返済してすぐに融資実行されることになります。
しかし実際には、信用保証協会の保証をつけて長期運転資金として借入し、長期間にわたって徐々に返済していくという方法をとることが多いと思います。
2007年04月17日
元銀行員が経営者の右腕や経理部長となり、銀行との上手な融資取引、資金繰りや経営改善の支援、経理業務を行うコンサルタント会社です
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