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「考えておく」という意味

銀行と融資取引をしていれば、例えば業績悪化を理由に金利引き上げ、リスケ中なら返済の増額、それら以外にも担当者が抱える営業目標への協力依頼等をお願いされる事があります。銀行との関係に溝を作っては今後の資金調達に影響が出るのではと不安になり、かといって明確に断る事もできず、曖昧にしたいため「考えておくよ」と言った経験はありませんか。

こういう発言にはだいたい断りたい意味が含まれていると思います。断っていると察してくれるのではないかと期待するでしょうが、銀行員は前向きに考えてくれていると解釈する事が多いのではないでしょうか。もしくは、断られていると分かっていても、「この間考えてくれると言ってくれたじゃないですか」と言ってくる銀行員もいます。

本当に考えるならいいですが、無理な依頼であったならば中途半端な返事はせずはっきり言ったほうがいいです。仮に最終的には妥協してある程度は要求を受け入れなければいけないにしても、すぐに受け入れたり「考えておく」と言ったりせずまずは断りましょう。

しかし、逆に企業から銀行員に融資等をお願いするときに「考えておきます」と言われても、消極的姿勢の相手先に対しては本当に考えてくれる可能性は低いと思った方がいいでしょう。後で「どうなりましたか」と聞かれても、「ああ、あの件は上司(あるいは本部、信用保証協会)と協議しましたが無理でした」と本当は相談していないのに言ってくることもありますから。したがって、不安であれば担当者だけでなくその上司にも伝えておいた方がいいですし、融資であれば他の取引銀行にも相談しましょう。そのためにも一行取引ではなく政府系金融機関も含めて複数の銀行と付き合った方がいいのです。

2022年3月19日修正

2007年10月13日

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